秋の陽光が心地よく感じられる10月30日(水)、第5回「ワインを楽しむ会」が、橋本にある和食の名店「玄武庵」にて開催されました。
前回までは、季節の食材をお題にしてワインを合わせていましたが、今回はそれを昇華させ、秋の旬料理をワインに合わせていくスタイルにいたしました。
現代グルメの世界で言う、いわゆる「ペアリング」です。
前回ワイン会の開催に当たり、お店の持つグラスや備品などの【ワイン・インフラ】の重要性について触れましたが、これはハード面だけでなく、お店のワインへの愛着や教養というソフト面も肝要であることは論を待ちません。
その意味でも、今回供されたワインにベストマッチする秋の皿の数々を熟考頂いた玄武庵店主に感謝の念を申し上げます。
そして、田島先生、原会長より偉大なワイン達をご提供頂きました。
いずれもが、歴史と滋味に溢れていながら、静謐さをたたえた佳品でした。
“すごい”ワイン、その秩序立った順番、精緻なグラス、アートな料理、皆様同士の和やかな会話等々、それぞれの要素が相まって、あたかもコンサートを楽しむような感覚を覚えました。
また、
「永遠」
もう一度探し出したぞ
何を? 永遠を
それは 太陽と番った海
アルテュール ランボー(訳 堀口大学)の有名な詩ですが、元来葡萄酒という液体はその瞬間限り、この儚い一過性のものを通してこそ、実は永遠というものに触れているのだろう、と思ってしまいます。
そう思わせてくれるのは、今回のような偉大な、“すごい”ワインだけですが、その意味においては、ランボーの「太陽と海」は、「ワインと料理」に置き換えることも十分可能ではないか、そんなことを今回確信したのでした。
田島先生、原会長に深い感謝を申し上げます。
ワインを楽しむ会は、年2回の開催にて計画しています。
次回は来春の予定です。
世話役 川口 順一
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【Setlist ワイン】
○バルメス ブシェール クレマン ダルザス 2008 マグナム
Barmès Buecher Crémant d‘Alsace
フランス アルザス
○フランソワ シデーヌ モン・ルイ レ ブールネ フラン・ド・ピエ 2011
Francois Chidaine Montlouis Les Bournais Franc de Pied
フランス ロワール
●ボデガス サレンタイン プリムス ピノ・ノワール 2015
Bodegas Salentein Primus Pinot Noir
アルゼンチン メンドーサ
≪Special thanks to Tajima San≫
●フレデリック マニャン シャンボール ミュジニー
プルミエ クリュ レ シャルム ヴィエイユ ヴィーニュ 2006 マグナム
Fredric Magnien Chambolle-Musigny
Premier Cru Les Charmes Vieilles Vigne
フランス ブルゴーニュ
≪Special thanks to Hara San≫
●シャトー コス デストゥルネル 1996
Château Cos d'Estournel
フランス ボルドー メドック格付第2級
≪Special thanks to Hara San≫
●シャトー ムートン ロートシルト 1993
Château Mouton Rothschild
フランス ボルドー メドック格付第1級
【setlist 料理】
前菜盛り合わせ
~大学芋 ジャガイモとセロリアックのきんぴら
落花生(おおまさり)の塩茹で バジル味噌 銀杏の素揚げ
イカとラ・フランスの熟れずし和え~
地鶏の山椒焼き ~新牛蒡のソース~
秋鯖の味噌煮
せいろ蕎麦
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