富岡康充会員 活躍の場を国連専門機関の一つ電気通信連合(ITU)へ

 この度、相模原三田会会員の富岡(71)が、国連傘下の専門機関の一つである電気通信連合(ITU)の開発部門(ITU-D)に付属する諮問会議(Question)の一つであるQuestion 6/2の副議長(Vice-Rapporteur)に、日本政府(所轄:総務省国際戦略局)からの推薦を受けて立候補し、昨年の12月5日にジュネーブで開催された準備会議で選任されました。

 

 この選任により、Question 6/2の検討テーマである『ICTs for the Environment(特に、開発途上国における環境問題をICTを用いて解決する)』を4年間かけて、加盟国193カ国の参加国が参集するQuestionsにおいて意見を纏めて、開発途上国における環境問題の解決の提案・道筋を検討していく予定です。

 

 環境問題は、とても広い範囲を持ち、ある程度絞り込まないと、議論が散漫となってしまうので、富岡が副議長として参加するこの4年間では、

 ①ICTsを活用しての気候変動の抑制;

 ②ICTsを活用してのe-Waste(電子廃棄物)の抑制

の2点に絞り込むことになっています。

 

 現在、気候変動の要因として、CO2の増加が一番の悪者となっており、SDGsにおいて、第13番目のゴールとして設定されており、ICTsを活用してのこれの削減が喫緊の課題となっています。

 

 また、Q6/2のもう一つのテーマであるe-Wasteにおいては、例えば、廃棄したパソコンが廃棄物集積場で山のように積まれており、その処分が問題となってます。また、世界の情報ネットワークを担保する膨大な量の海底ケーブルがその役目を終えると、回収されることになりますが、これの集積場において内部の銅線からかなり毒性の強い排液が出てきていて、周囲への健康問題を引き起こしている等、実は、人間の生活に役立っていた電子機器・電子設備が、その役割を終えたのちに、今度は、人間に対して牙をむいている事実に対して、ICTsを用いた解決策を模索するものです。

 

 どうか、皆様におかれましては、このような環境問題が身近で起こっている事にご理解を頂き、これの解決に向けてITU-Dが努力している事に目を向けて頂けると幸いです。

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    鈴木直樹 (日曜日, 26 2月 2023 21:11)

    富岡会員の国際的なご活躍、我が相模原三田会の誉です
    今後もくれぐれもご健康に留意され(特に海外での会議は心身ともにHARD WORK)将来的にも重要な課題解決にご尽力をお願い致します。
    小生も長年海外に駐在してましたので、国際的な会議での活躍は、誰にもできる事ではない極めて難しい仕事と理解できます。