【コラム】人気のBARカウンター 注目集める今年の銘酒は?

  相模原三田会の懇親会や新年会で、会場の一角に設けられる恒例のBARカウンター。ホテルが用意する酒類等に加え、原会長が持ち込む銘酒、ワインを楽しむ会、日本酒を楽しむ会が提供する酒類などが一堂に集まるので、「滅多に飲めないアルコールを楽しめる」と年ごとに人気が高まっている。カウンター前には多くの左党が集まり、お酒に関する談論風発が広がっている。

 今年615日の懇談会では、ワイン、ウィスキー、日本酒、焼酎など約30本のボトルが並んだ。ワインを楽しむ会世話役の川口幹事、日本酒を楽しむ会世話役の三宅幹事が、それぞれソムリエのごとく「美味しいうんちく」を語りながら、会員各自に合わせたお酒を選び、注いでいた。

 両世話役にそれぞれ推しのお酒を紹介してもらった。ワインでは「シャトー・パヴィ2005」「ケンゾーエステートai(藍)2014」。前者は仏ボルドーの東の横綱の1つ。21世紀に入ってから躍進著しいシャトーで、市場価値に加え公式格付けでもトップに君臨。2005年の作柄と20年の熟成間が相まって、多重奏の味わいが楽しめる。後者は米カルフォルニア州ナパバレーで日本企業がオーナーを務め、屈指の知名度と人気を誇る。エレガントな酸味、ふくよかなボディ、滑らかなタンニンが幅広い飲み手を魅了するという。          

 「アンリオ・ブリュット・スーヴェラン」のマグナムボトルは、仏シャンパーニュでひと際長い歴史を持つ家族経営のシャンパンハウスのお酒。通常の2倍の1,500mlのボトルで、華やぎの場に相応しいシャンパンである。

 ウィスキーでは、鹿児島の老舗焼酎蔵が造った「シングルモルト嘉之助」が注目。世界的酒類メーカーが資本参加し、ジャパニーズウィスキーの中でも出色の人気で、まろやかな口当たりと南国のおおらかさが同居する個性派。 

 日本酒の「心楽」タンクから1割程度しか飲めない貴重なお酒で、アルコール17度にもかかわらず飲みやすさが好評。「相模灘」は相模原市緑区根小屋の久保田酒蔵が山田錦100%で造っている純米大吟醸だ。さらに、「天狗舞・純米大吟醸」は通常の天狗舞とは異な、さっぱりした味を楽しめる今だけしか味わえない夏酒だという。「白露垂珠・純米大吟醸直汲み生原酒」はなかなか癖のある、草の香りを感じるお酒だ。

 世話役の両幹事は「折角の機会なので、お酒の値段を気にするのではなく、自分の味覚や趣向に合ったお酒を楽しみながら飲み比べて下さい」と話している。

 

  福崎直明(S50年経済卒